2010年04月25日

「裁判官の爆笑お言葉集」長嶺超輝




裁判官の迷言、名言集です。
意外にも人間くさい裁判官の、素顔を垣間見る事が出来ます。

基本的には、お笑いテイストなのですが、
熱い魂を感じるメッセージも紹介されていて、
裁判についての堅苦しい印象が変わります。

裁判員制度も始まりましたし、法廷について考える、
糸口にするのも良いでしょう。
解説もわかりやすく、気軽に楽しむ事が出来ました。


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2009年04月02日

小説「終末のフール」伊坂光太郎




大変です。
隕石が地球にぶつかるそうです。
もう、回避不能。

…そんな世界の、残りの日々を過ごす人たちの、物語です。
大混乱を描くのではなく、混乱さえも収まった後の話です。

なので、あまり殺伐としているわけではなく、比較的、落ち着いた
人物が多いです。
(殺伐とした人たちは、だいたいお亡くなりになった後なのです…)
しかし、本当に人類滅亡の危機が訪れたら、こんな選択をするかもしれないな、
と思わせる説得力があります。

自分だったら、どうしよう…と、想像してみるのも面白いと思います。
(本当に隕石が振ってきたら、困りますが)

読後感もよく、お薦めの一冊です。
ラベル:SF
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2009年01月24日

小説「ほしのはじまり 決定版 星新一ショートショート」編・新井素子



星新一のショートショート傑作集。
編者は新井素子。
昔、星先生が審査員をした、SFの文学賞がきっかけで、
作家デビューされた方です。
(本の帯には「星チルドレン」と表現されていますが…)

1000を超える作品を残した星先生ですが、
その作品の中から「網羅」を目指したという54作品が
収録されています。
「網羅」と言うだけあって、こんな作品もあったのか、
と意外な印象を受けるものが多いです。
もちろん、アイディアに富んだ傑作揃いで、
飽きることはありません。
分厚い本ですが、一つ一つの作品は短いので、
ちょっとした時間の合間に、読み進められるのも
嬉しいところです。

その他、「星のくずかご」というエッセイも収録されていて、
著者の人となりを、知ることが出来ます。


ある程度、星新一作品を読んでいて、
他にどんな作品があるのか探している方、
久々に再読されたい方におすすめです。

あとは、中高生に、読書を始めたいと相談されたら、
この本をプレゼントするのが最適でしょう。
本の装丁もかっこいいので、本棚でも見栄えがよいです(笑)。
ラベル:SF
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2008年09月26日

小説「デバッグ・ガール」北島行徳 著



いい男と付き合うために、一流企業を派遣社員として渡り歩く、主人公のOL。
しかし、「秘書」の肩書きにつられて、中小のゲームメーカーに応募してしまったのが運の尽き。

そこに待っていたのは、オタクのスペシャリスト達だったのです…!!!


水と油のような、派遣OLとオタクのやり取りが楽しい、コメディタッチの小説です。
暗い話題の多い、派遣のイメージを払拭するような明るさがあります。
オタクについても、否定せず、マニアックに走らず、誠実に描いている点が好感を持てます。
(主人公は相当キツイ表現もしますが)

ゲーム業界の裏事情も楽しいですし、気軽に読むのにちょうど良い作品です。
どんな境遇だって、プラス思考が一番!
前向きな気持ちになれます。
ラベル:笑い
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2008年05月31日

小説「ひとり日和」青山七恵 著



芥川賞作品。

20才の女性の生活を、淡々と描いています。
大きなドラマは無いものの、日々のエピソードを
きっちりと読ませてくれる力作です。

この小説は、将来への不安を抱えている若い人や、
一度、本当に投げやりになってしまったことのある人に
読んでほしいと思います。

なぜなら、この主人公にもやる気が感じられないからです。

…でも、いい加減に生きていると、不安が付きまとうのです。
その感じが見事に描かれていて、感情移入してしまいました。

もし、今もその不安を抱えている人がこの本を読んだら、
少しは気分が楽になるかもしれません。
まあ、何の答えも教えてはくれないでしょうが、それだけも違うはず。

込み入った設定なしでも小説は面白い!と思わせてくれる一冊です。
posted by cutter33 at 22:48| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月05日

SF小説「MM9」山本弘 著



世にも珍しい、怪獣小説でございます。

ゴジラをはじめとする怪獣好きの私にとっては、最高に嬉しい小説ですが、
中身も非常に凝っていて、SF好きにはたまらない仕上がりとなっています。

物理法則上あり得ないはずの怪獣が、現代社会にたびたび出現し、
人間社会に被害を与えます。

怪獣はなぜ存在しうるのか?
独特の理論が展開され、その跳躍により物語はさらに新たな一面を
見せるのです。

怪獣が現れ、人間と戦うだけの単純な展開ではありません。
そのマニアックさに、惚れ惚れとしてしまいました。
SF好きにはたまらないです。

怪獣好きには、もう少し怪獣に暴れて欲しかった…とも思うのですが。
しかし、間違いなくお薦めの一冊です。

怪獣ブームが来ないものでしょうか…。
posted by cutter33 at 21:02| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月08日

SF小説「ハイペリオン」ダン・シモンズ 著



時は28世紀。
人類は宇宙での繁栄を手に入れました。
どこでもドアのように個人が自由に惑星を行き来できる転移システム。
データのやりとりを自在に行えるデータスフィア。
未来の世界は、便利そうですねー。

しかし、ここで問題が発生しました。
辺境の惑星ハイペリオンで、謎の遺跡<時間の墓標>に異変が
発生したというのです。
しかもそれに興味を持った宇宙人が攻めてきたのです。

連邦政府を揺るがす、一大事。

この問題を解決するには、いち早く<時間の墓標>の謎を
解かねばなりません。

そこで選抜された7人。
職業は、探偵さんに、詩人さんに、軍人さん…。
なんで、このメンバーが集められたのでしょう?
当の本人たちもよくわからない様子。

こうなったら、それぞれの過去と、これまでの経緯を語ろう、と言うことになります。

そして、徐々に明らかになっていく、この世界の謎。
…まあ、「ハイペリオン」は全4部作もある作品の第1部に当たるので、
読み終わる頃には、謎が増えているくらいですが。


700年以上も先の未来を、大胆に、心地よく描いた傑作。
世界観が作り込まれているがゆえに、わかりにくい概念が多いですが、
一度入り込んでしまえばぐいぐいと引き込まれていくことでしょう。

SF好きには夢の世界が惜しみなく出て来るのも、たまらない点です。


ちなみに四部作の残りは
「ハイペリオンの没落」
「エンディミオン」
「エンディミオンの覚醒」
となります。
どれも文庫で上下巻。
一冊あたり400ページを軽く超えるボリューム。

読み応えはばっちりで、読み進めるごとに面白くなっていく、
文句のつけようのない作品です。


ところで「ハイペリオン」といえば、
SFテイストの傑作RPG「サガフロンティア」に登場する最強の重火器。

このゲームには、制作者も「ハイペリオン」が
お気に入りなのだろうな、と思われる設定が随所に見られます。
両方確認すると、より楽しめることでしょう。
ラベル:SF
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2007年11月04日

SF小説「水域」椎名誠・著



「水域」
アウトドア派の作家、シーナさんのSF小説です。
探検家のようなイメージがありますが、独自の世界を描く小説家なのです。


インドア派の私としては、家があって、安定した生活があって、
落ち着いた暮らしを望みます。

それこそが幸せ。

…が、この小説の舞台は、既に世界が水没してしまっています。

洋画「ウォーターワールド」のような世界です。

困ったものです。
安定した生活など望めません。
貴重な道具を失わないよう、自分の命を守るため、
その日その日をくぐり抜けるように生きて行かなくてはなりません。

しかし、お家でハラハラしながら読むには楽しい作品です。
破滅寸前の世界は、やはり魅力的。

独特の世界観とアクション。
好きな人にはたまらない仕上がりとなっています。

終わりの展開も独特で、クセになる椎名ワールド。

SF小説に興味のある方はぜひ読んでみてください。
ラベル:SF 椎名誠
posted by cutter33 at 00:30| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月18日

エッセイ「われ笑う、ゆえにわれあり」土屋賢二・著



お茶の水女子大の教授、土屋賢二教授のエッセイです。

哲学を専攻していたという、なんだか恐ろしい方ですが、
文章はもっと恐ろしいです。

一見理屈っぽい、教授らしい文章のように見えます。
しかし読んでみると、ものすごく馬鹿馬鹿しい、笑いに満ちた文章のオンパレードです。

いったい、教授という職業の方は、どんな頭の構造をしているのでしょうか。
哲学って、こんな感じの学問でしたっけ?

読んでいるうちに、呆れるほど笑うことが出来ますが、
大学の先生が書いた本を読んだ割には、得る物がありません。

もっとも、こんなに笑うことが出来るエッセイに出会えることの方が、
とても貴重ですが。

変な公式ホームページがあるようですので、
興味のある方は行ってみてください。

土屋賢二の公式ホームページ(不完全版)
ラベル:エッセイ おバカ
posted by cutter33 at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月03日

ビジネス書「ゲームニクスとは何か」サイトウ・アキヒロ著



日頃、操作のしにくいDVDレコーダーに四苦八苦したり、
大手企業のサイトなのに、知りたい情報が探し出せなかったり…。

ストレスがたまることが多く、「なんでかなあ?」と思っていました。

そんな不満、疑問に答えてくれたのがこの本です。

この本で紹介しているとおり、TVゲームというものは、
ろくに説明書も読まずに、遊べます。

操作性がいいのは当たり前。
直感的に理解できる工夫がされていたのですね。

それを応用し、他の分野にも生かそう、というお話です。

この考え方が広まって、より多くの製品に取り入れられることを
望みます。

本の中でも取り上げられていますが、
確かに最近のリモコンはなんだかボタンが多すぎですね。

地デジ対応TVや、チューナーによる移行で、操作が変わったら、
機械が苦手な人は悲鳴をあげてしまうでしょう。

素人なりにどういうリモコンならいいのかな?
と考えてみたくなりました。

考え方やサービスについて見方が変わる、一冊です。
posted by cutter33 at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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