2009年07月09日
映画「幸福な食卓」
「幸福な食卓」
邦画です。
家を出て行った、母。
優等生から、突然農業へ転向した兄。
そして、父は「お父さん」を辞めると宣言し…。
少しずつ歯車が狂っていく家庭の、女子中学生の物語です。
こうやって書くと、ものすごく暗い映画のようですが、
そんなことはありません。
主人公がマイペースなこともあり、自然と境遇を受け入れることが出来ます。
登場人物達の温かさが感じられて、観ていてつらい気持ちになりませんでした。
…明るい映画ではないので、その点は覚悟して観ていただきたいのですが。
映像も凝ったシーンが多く、見応え充分です。
おすすめの作品です。
2009年03月13日
映画「亀は意外と速く泳ぐ」
普通(?)の主婦が、スパイに応募してしまうという、
なんだかよくわからないお話です。
お察しの通り、おバカな展開が、てんこ盛りのコメディ映画です。
スパイって、やはり街に潜んでいたりするものなのでしょうか?
こっそり募集もしている!?
そんな風に考えたら、代わり映えのしない毎日も、
少し楽しくなるかもしれません。
あんな、変なスパイばかりの町には、住みたくありませんが。
そして、人生を楽しむもう一つのスパイスは、良き友人。
破天荒な友人がいたら、きっと楽しい日々が送れることでしょう。
そんなことを考えさせてくれる、この映画のラストがとても好きです。
続きが観たくなるけれど…続編はでないのかな〜?
ラベル:おバカ
2008年07月09日
映画「笑う大天使(ミカエル)」
「笑う大天使(ミカエル)」邦画です。
ごきげんよう〜。
ごめんあそばせ♪
…お嬢様学校です。
淑女が通うのです。
まったくよくわからない世界です。
貧乏暮らしをしている人にとっては憧れの世界かもわかりませんが、
実際に飛び込む羽目になったら思いっきり戸惑いそうです。
そういう物語です。
そういう世界で、上野樹里さんが、
和田アキ子さんよりも巨大化したり、
和田アキ子さんよりも強くなったりするお話です。
カギはチキンラーメンとCG臭い犬なのです。
まったくよくわからない説明ですが、これ以上の説明は無理です。
おバカな展開が好きな方には、きっと喜んでもらえると思うのですが。
2008年03月21日
映画「THE JAPANESE TRADITION ~日本の形~」
外国人向けの日本文化紹介教材風おバカ映画です。
特記すべきは、制作にラーメンズが関わっていることです。
ラーメンズと言えば、一風変わったお笑い芸人。
コンビなのに片方が模型の役で一切動かずしゃべらず、
相方がしゃべるだけでコント(漫談?)を成立させてしまうなど、
突飛なアイディアで笑わせてくれます。
この映画も、奇抜。
大まじめに宴会やお盆の風習を紹介するかと思いきや、
突然大ウソを混ぜてきます。
そのさじ加減が絶妙で、少しシュールな感じの笑いが好きな人には
たまらないです。
あんな折り紙の名人がいるなんて、日本人の私も知らなかった〜。
2008年01月24日
映画「虹の女神」
「虹の女神」邦画です。
「さっき、『虹の女神』っていう映画を見ていました。
悲しいストーリーだったんだけれど…。
…なんて言うか…この映画を観て、後悔したくないと思ったから…。
ずっと想っていたことを言います。
あなたのことが…好きです」
「虹の女神」…クサい題名です。
思わずクサい口説き文句を思いついてしまいました。
(↑のはあんまり関係ありません。気にしないでください)
実際の映画は、上野樹里の演技が光る、切ないラブストーリーです。
スイングガールズや、のだめカンタービレのような役だけでなく、さばさばした演技もいいですね。
なかなか素直になれず、すれ違ってしまった男女。
2人のやりとりが楽しくて、悲しいです。
映画の中で、自主制作の映画を撮影していますが、それが繋がっていく過程がみごと。
ストーリーとのシンクロしている点も、良くできていました。
それにしても主人公。
「そこで、がんばらねば!」
という場面があったはずです。
お互いに想うところのあった2人なのですから。
たぶん、ヒロインが仕掛けてきたあそこがポイントだったのでしょうが…。
主人公が頑張っても、あの2人では、あの時点では、うまくいかなかったんじゃないかなあ、と思ってしまうのです。
もっと時間があったら、きっとうまく行くはずだったのに。
時間は取り戻せません。
ああ。
2007年10月28日
映画「下妻物語」
「世にも奇妙な物語」で、「ママ新発売」というお話がありました。
世界観や映像が凝っていて、ものすごく面白かったのです。
あまりの出来に、この作品を作った人は誰なんだろうと思い、
調べてみると中島哲也という人。
CMの作成などを手がけている人で、サッポロビールの
豊川悦司と山崎努が卓球をするCMを作った人でした。
この人、すげえ!と思って、チェックしていたところ、
この人が監督の映画が発表されました。
それが後に大ヒットとなる「下妻物語」です。
そのおもしろさを、いまさら語るまでもないですが、
映像の懲り方と、ディープな世界を一般の人にも受けるように
見事に描いた手法は素晴らしいです。
深田恭子はハマり役。
ロリータファッションの世界に、これほど合う人も珍しいでしょう。
啖呵を切るシーンは、もうちょっとドスをきかせて欲しかったですが、
それ以外は文句なしです。
土屋アンナもいいヤンキーっぷりでした。
「茶の味」(美人転校生)→「下妻物語」(ヤンキー)→ドコモのCM(まちゃまちゃ)
という流れを思い出すと、すこし遠くを見つめたくなりますが。
2007年10月09日
映画「深呼吸の必要」
「深呼吸の必要」邦画です。
香里奈主演の、沖縄が舞台の映画です。
長澤まさみが暗い感じの役で出演しているのにも注目。
本当に長澤まさみ!?と思うほど、雰囲気が変わりますね。
ストーリーは、沖縄でサトウキビ畑の刈り取りをする、
という内容です。
短期のアルバイトで、日給5000円です。
なんだか割に合わなそうなアルバイトに集まってきた男女5人。
みんな、何か引き摺っています。
そんな作業者たちのエピソードを混ぜながら、
延々とサトウキビを収穫します。
いろんな仕事、いろんな人生があります。
でも、沖縄は受け入れてくれるみたいです。
沖縄が舞台の映画は、のんびりと見るのに最高です。
この映画も、沖縄の魅力を味わえる映画と言って良いでしょう。
変に盛り上げず、誠実に作られています。
ちょっと何かにつまずいた時、気持ちを整理したい時、
ぼんやりと眺めるように観れたら、
落ち着ける、そんな映画だと思います。
2007年10月01日
映画「恋の門」
「恋の門」邦画です。
松田龍平、酒井若菜主演・松尾スズキが監督の映画です。
「大人計画」主宰ということで、クドカンの作品が好きな人なら、
似たようなノリで楽しめる作品だと思います。
石で漫画を表現するという、なんだかよく分からない貧乏芸術家と
同人誌で一発当てたコスプレ好きのOLの恋愛を軸に展開する、
コメディーです。
基本的に、おバカな展開を楽しめばよいと思うのですが、
印象に残るのは、主人公たちが漫画を書くシーン。
昔ながらのGペンで書くシーンも見応えがありますが、
なんといっても、パソコンで漫画を描くのを初めて見たので、
かなり驚きました。
このシーンが見られただけでも大満足です。
ほんとうに楽しそうで、漫画が描きたくなります(描けないけれど)。
松尾スズキ、監督としても評価されているみたいですね。
http://news.livedoor.com/topics/detail/3342261/
2007年09月16日
映画「博士の愛した数式」
「博士の愛した数式」邦画です。
話に大きな盛り上がりが無くても、
ひとつひとつの日常のエピソードを心地よく描いた作品が多い―。
私が日本映画が好きな理由の1つです。
そういう映画に出会うと、物語の世界、登場人物たちを
まるごと好きになって、2時間で終わってしまうのが
もったいなく感じてしまいます。
このまま物語の展開が無くて良いから、ずっと続けばいいのに、と。
この映画は、まさにそんな作品でした。
記憶を保つことができない数学者、家政婦の親子。
3人の生活が、とても微笑ましく、見ていて気持ちがよいのです。
いつまでも続いて欲しいと願う物語の終わりも、非常に好感触。
ゆったりとした気持ちで見ることができる、お薦めの映画です。
あと、忘れてはいけないのが、数学にまつわるエピソード。
数学って面白いかも!と思わせてくれる、興味深い話が
いくつも登場します。
数学に対する見方が少し変わるかもしれません。
2007年09月07日
映画「生きる」
「死ね!」→「生きる!」
…FUJIWARAのギャグですね。
世界のクロサワ映画の紹介に、なんて始め方だ。
というわけで、「生きる」。
黒澤明監督の日本映画です。
主人公はゴジラの命名者・山根博士を演じた、志村喬です。
背中で、哀愁を語る、名演技。
死に直面したとき、自分に何ができるのか。生きることとは。
その問いに、この映画を見た人が、それぞれの答えを
考えることになるでしょう。
そして物語を彩る、一曲の歌。
♪いの〜ち、みじかし〜
見当違いとは知りつつ、この曲でつながる、
藤原伊織の一冊を紹介させてください。
あ、フジワラで、きれいにつながった。