2008年03月05日
SF小説「MM9」山本弘 著
世にも珍しい、怪獣小説でございます。
ゴジラをはじめとする怪獣好きの私にとっては、最高に嬉しい小説ですが、
中身も非常に凝っていて、SF好きにはたまらない仕上がりとなっています。
物理法則上あり得ないはずの怪獣が、現代社会にたびたび出現し、
人間社会に被害を与えます。
怪獣はなぜ存在しうるのか?
独特の理論が展開され、その跳躍により物語はさらに新たな一面を
見せるのです。
怪獣が現れ、人間と戦うだけの単純な展開ではありません。
そのマニアックさに、惚れ惚れとしてしまいました。
SF好きにはたまらないです。
怪獣好きには、もう少し怪獣に暴れて欲しかった…とも思うのですが。
しかし、間違いなくお薦めの一冊です。
怪獣ブームが来ないものでしょうか…。
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック