2007年08月05日

小説「孤宿の人」 宮部みゆき 著


「孤宿の人」こしゅくのひと
江戸時代の四国を舞台にした時代小説です。

宮部みゆきの時代小説はこれまでほとんどが江戸の下町を舞台にした作品でした。
そういう意味で、舞台からしていつもと違うのですが、
いつもと一番違っているのは、「闇」の暗さの度合いです。

主人公たちは、いつもと同じ。
ふつうの、どこにでもいる、変わらない毎日を懸命に生きている人々です。
しかし、そのふつうの人々が飲み込まれることになる「闇」が深い。
たくさんの人の思惑、因縁、謀略。
その「闇」は国という大きさで、荒れ狂います。

ふつうの人たちだけで、これだけの話を成り立たせた挙句、ああいう風に扱うとは…。
切ないけれど、やさしさを忘れることはない、ミヤベ作品、ここにあり。

上下巻の2冊。
注意点は上巻を最後の方まで読むと、途中で読むのをやめにくくなることです。
寝る前に読み始めたら、徹夜になりました。
昨日が土曜日でよかった。


posted by cutter33 at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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